CATEGORY:社長の視点

採用における「人間関係のベクトル」

以前、人間関係を円滑にするには「自分と相手のベクトルを知ることから」という記事を書いた。

https://note.com/embed/notes/n9f72eaf0f4c3

これは企業と働く人の間にも言える。

とりわけ「採用活動」においては、最も重要な要素である。

採用活動が成功するということは、
・企業のベクトル
・個人のベクトル
それぞれが同じ方向で一致した状態だ。

ベクトルとは「これからどこへ向かうのか」「これからどうしたいのか」といった未来への方向性である。

そもそも、そこが一致しなければ「向かう先が違うので別々の道を歩みましょう」とミスマッチが起こる。

会社は「これから未来どうなるのか」を示さなければいけないし、入社を検討する候補者も「これから未来どうしたいのか」を示さなければならない。

では、実際の採用現場では何が起こっているのか。

求人媒体で見つけた求人に応募する→選考試験→企業からの合否が来る。
といった流れが一般的である。

書類選考や面接では、企業が候補者のベクトルを確認することはできるが、候補者が企業のベクトルを確認する機会は少ない。

せいぜい、ネットに出ている情報だけを頼りに「自分が求めている企業かどうか」を判断するぐらいしかない。

実際、ホームページなどは見せ方次第でどうにでもなるのであまりアテにはならない。

間に立つ人材紹介会社は、手数料欲しさに企業を実態以上に魅力的に紹介する。

これが適正な労働市場の姿なのか。

時代は売り手市場である。

企業が候補者のベクトルを確認し審査するのであれば、候補者も企業のベクトルを確認し審査しているのだ。

改めて言うが
「企業と人、それぞれのベクトルが一致する必要がある」のだ。

であれば、企業はもっと自社のベクトルを明確にして表現しなくてはならない。

好条件を提示するだけで良い人材が集まる時代は終わったのだ。

企業のベクトルは、理念やMVVといったもので表現できる。

このあたりの考え方も、これまた以前の記事を参考にしていただければ幸いである。

https://note.com/embed/notes/n64dbc5e4c0e2

人事や採用活動も、結局は「法人」と「個人」の人間関係にしか過ぎない。

その為にも、やはり「自分と相手のベクトルを知る」ことから良好な関係は始まるのだ。

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