本当に「人材は不足している」のか?答えは、否。
「人材不足」という言葉が経営者を苦しめるキーワードになってしばらく経つ。
地方でも
「若い人がいない」
「募集しても来ない」
「優秀な人がいない」
という社長たちの嘆きが、色んなところから聞こえて来る。
僕の会社にも、もちろんそういった相談がたくさん来ている。
そんな中で
「果たして、本当に人材の数は減っているのか?」
という疑問が、常に僕の頭の中にはある。
確かに、僕の拠点である大分県でも総人口は年々減っている。
ただ、実は「募集しても誰も来ない」というほど人がいない訳ではないのだ。
実際に人が集まる企業には「断るほど応募が来ている」という現実がある。
それに、人材紹介をやっている弊社でも「どんどん紹介できてたくさん採用できる会社」も数多く存在する。
しかも、一般的に「人手不足」と言われる業種や職種でもだ。
「人材が集まらない」と嘆いている企業がいる一方で…
「断るほど応募がある」という企業がいるのだ。
つまり「人材が不足している」訳ではなく、
「選ばれる会社作りができていない」というのが課題の本質ではないか。
その本質を受け入れると、企業が取るべき動きは変わる。
・応募の来ない求人広告に費用をかける→まず条件を見直す
・外国人材に頼る→まず地域の人が働きやすい環境を作る
・ただ応募が来るのを待つ→こちらから取りに行く
そうして、本質を受け入れた企業は…
表面的で作業的な採用コスト浪費をやめて、
本質的な企業成長まで踏まえた能動的な人事マネジメントをすることになる。
「人材不足だから」と言って、時代のせいにしてはいけない。
「選ばれる会社作りができてない」という現実を受け入れて組織作りをすれば、人手不足というワードは関係なくなるだろう。