コストなんか後でいい
「人材が欲しいけど、コストをかけたくない」という中小企業は非常に多い。
もちろん費用対効果という視点は大事だし、方法論にもよると思うが、開口一番に「コストをかけずに採用を増やす方法を教えてくれ」と言うのだから驚きである。
しかも、よくよく聞くと、どうもコストとはお金だけじゃなくて「時間や手間」も含まれているのだ。
お金もかけたくない。
手間もかけたくない。
時間もかけたくない。
でも、採用が上手くいく方法を教えてくれと言うのである。
手間や時間をかければ上手くいく方法も、ないことはない。
お金をかければ、手間も時間もかけずに上手くいく方法はある。
でも、そうではなく「出来るだけ何も負担をせずに上手くいく方法を教えてくれ」と言うのだ。
人材採用に対して未だにその感覚でいることにも驚きだが、何よりも僕が思うのは「もったいない」ということだ。
いきなり「コストかけたくない」といった条件定義されると、消去法の選択肢しかなくなる。
どんな方法があるのか、どんな選択肢を取れるのかを知ろうともせずに「コストをかけない」という制限を設けているせいで、あらゆる選択肢を潰している。
コストなんか後から考えればいい。
大事なのは「目的は何か」を常に見失わないことだ。
その目的に対して、どんな手段があるのか模索しよう。
コストを考えるのはそれからでないと何も進まない。