資格やスキルがあれば将来は安心なのか?
転職活動をしていて「たくさんスキルや知識があって、さらに資格があればこの先安心!」と思っている方は多いのではないでしょうか。
日々転職のサポートをしている中でも、「資格がないから不安です」とおっしゃる方は多いですし
特にその業界や職種に興味はないけれど「あればいいと思って」と勉強している方もいらっしゃいます。
極端な例えですが、履歴書の資格欄に書ききれないほどの資格があったとして…採用担当者は「この人を採用しよう!」と思うプラス材料になるのでしょうか?
現に、私が日頃アドバイスしているのは「応募する職種に関係のあるものだけ書く」ということです。全て書き切れるのであれば書いてもいいですが、一貫性のない資格は「何のために?」と思われます。
(過去に『お茶』の資格を持っていた方がいて、その方は面接の際に話のきっかけになるかもしれない。と『あえて』書いていると言っていました)
資格はないよりあったほうがいい?ということもあるかもしれませんが。本質的に大切なことは「資格取得も手段の一つ」ということ。
資格があればいい!→手当たり次第に何でも!という順序ではなく、自分が今後どうしていきたいのか?どんなキャリアを築いていきたいのかを考える→こんな資格があればいいのでは?という流れ。
こうすることで目的と手段が逆転せず、迷走せずに済みます。
資格があれば将来は安心。ではありません。
・今までの職場でどんなふうに頑張ってきたのか
・どんな経験を積んできたのか
・その中で何を考えて転職したいのか
・転職してどうしたいのか
・今後どんなふうになっていきたいのか
採用担当者が聞きたいことは、こういうことです。
だからまずは「資格がないこと」を悲観する前に、今後どうしていきたいのか真剣に考える、
「スキルが何もない」と感じているのであれば、今の職場で他に何かできることがないか考えて行動する。
目に見えて「書類に書けるもの」は安心しますが、中身が伴わないと何にもなりません。
資格やスキルに振り回される転職活動は一旦辞めにして、もっともっと自分と向き合う時間を取ってみることも大切ですよ。