CATEGORY:社長の視点

何も湧いてこない、東京。

東京での事業展開を模索する。

企業も多い。
人も多い。
コーチングの理解もある。
人材業の需要もある。

半年動いてみただけでも、ビジネスチャンスはたくさんある。

でも、何か自分の中に湧いてくるものがない。

個人的な野望に対しては、東京じゃないと出来ない事はある。

でも、事業として「東京でこれをやりたい」が湧いてこない。

大分でコーチングや人材の重要性を訴えるより、東京で展開した方が早いし楽だ。

でも、東京でコーチングや人材を事業としてやりたいという気持ちが湧いてこない。

とにかく「東京で事業をする」ということに関して、僕の中で湧いてくるものがない。

この違和感について、考えた。

「東京で事業を作るエネルギーがないのか?」
「東京で事業をすることにビビっているのか?」
「東京で事業をするメリットがないのか?」
「東京で事業するにはリソースが足りないのか?」

色んな角度から、自分に問うてみる。

全部、違う。
釈然としない。

そんなことを考えながら、東京の街を歩いてみる。

ホテルに戻って、ひと息ついた時にハッとした。

「ああ、俺は東京に対して解決したい課題が無いんだな」
それが答えだ。

東京は楽しくて刺激的だ。
色んな人がいて色んな考え方が溢れている。
仕事もどこまでも広がっていくだろう。
事業も色んな形で展開できそうだ。
遊ぶ場所も食事も、全てが揃っている。

そんな東京は、僕にとって最高に素晴らしい環境である。

ただ、そこには自分が「心から解決したい」と思える課題が無い。

解決したい課題が無いから、事業をやりたいと思わないのだ。

もちろん課題はあるのだが、それは僕じゃなくても既に優秀な誰かがやってくれている。

王道から隙間まで、あらゆる会社や起業家達が東京に集結し、切磋琢磨して改革を起こそうとしてくれている。

改めて、大分県のことを考えてみる。
地方の現状を考えてみる。

「ああ、俺がやらんとなあ」
大分県に対する呆れた気持ちと、生意気な使命感と、コンプレックスの裏にある愛情が湧いてくる。

僕は、改めて自分が田舎者であることを実感した。

この気付きから、自分のテーマが明確に切り替わるだろう。

大分の為に、東京をどう扱う?
地方の為に、東京をどう捉える?
そして、東京と地方がどう在れば日本の発展にシナジーを生むだろう?

そんなことを考えながら、もう少し俯瞰して日本を見てみたいと思う。

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